ストーマと共に歩む日々

大腸癌でストーマ所有者となったビジネスマンの日記

何でストーマが

 毎週水曜日と日曜日。朝一番の作業は右のお腹にポッコリと付いている「ミニトマト」の様な赤い「ストーマ」にぶら下げた「パウチ」の交換からスタートします。

私のストーマが出来た理由は「大腸癌」で大腸の一部を切り取った事によるものです。時系列で追ってみると

 

2016/10頃 排便時にトイレットペーパーに血が付く事が多くなる。

      → 痔かなと思い放置。
2019/03頃 痔の市販治療薬を使用するも現象は収まらず。

      → 何かおかしいぞ。痔じゃな様だ。
2019/04/12 意を決して大腸内視鏡検査専門病院を受診。

      → その場で進行がん告知。絶望的な気持ちで電車に飛び込んで

        死のうかと思いつつ自宅へと帰宅。嫁さんに進行癌を報告。

2019/4/13 勤務先と親戚に報告の電話を入れる。

      → 従兄弟の嫁さん(看護師)から大腸癌は治るからとの電話。

      → 勤務先の上司から「休職扱い」にして有給休暇は残しておくと

        の連絡がある。がん保険があるから当面の生活は大丈夫かと嫁

        さんと会話。

2019/04/14 紹介状を持って地元の公立病院の消化器外科受診。

      → その場でCT/超音波/内視鏡再検査後に手術日確定

2019/04/15 自宅近くのクリニックに通院。睡眠薬を処方して貰う。

      → 日中は仕事に追われてているものの、夜ベッドに入ると色々な

        思いが交錯して全く眠れず。一時的に睡眠薬を飲んで何とか睡

        眠はとれる状態。夜な夜なTwitterのFollowerに励まされて寝付

        く日々。

2019/04/28 GW前に公立病院に入院。

      → ドクターからインフォームドコンセント。腹腔鏡で手術との

        事。余命を聞くと「生き続ける事を考えましょう」と言われ

        て涙が落ちる。

2019/05/02 10時間に及ぶ腹腔鏡での切除手術。同時にストーマ施術。術後は

      ICUに。

      → 手術台に上がって海老型に身体を丸めて背中にチクっと麻酔薬

        注射。口に大きなプラ製のマスクを当てられて深呼吸2回でそ

        のまま記憶がなくなる。名前を呼ばれて目を開けると嫁さんが

        10時間以上の手術だったと言われてそのまま記憶なし。

2019/05/04 一般病棟へ移動後、激しい腹痛と発熱が始まる。

      → 痛くて痛くて。主治医に「殺してくれと」叫んだらしい(笑
2019/05/05 術後の癒着により腸閉塞発症。鼻よりイレウス管を挿管。絶食と

      TPM開始。

      → まさかのイレウス管に驚き。身体中からカテーテルが出て身動

        き取れず。

      → 初めて「ストーマ」を認識。パウチから大きな廃液バッグへと

        暗緑色の消化液が流れていくのを見て、とうとう「ストーマ

        になったかと何とも言えない気持ちに。

2019/05/07 医療用具販売の担当者が来院。看護師から「ストーマ」の説明を聞

      いて担当者にパウチや関連する衣料品を発注。

      → 「パウチ」1式が届いたら交換の手順を看護師が教えてくれる

        そうだ。

2019/05/09 「パウチ」1式が届いき初めての「パウチ交換」。歩行開始。

      → 結構手間が掛かるなと思いつつ。不器用な手つきではさみを使

        ってストーマの大きさに沿って穴を作るのが大変。一生付き合

        っていくのかとがっくり。

2019/05/10 初めてのパウチからの漏れ

      → 夜中に濡れている感覚で目が覚める。見てみるとベッドのシー

        ツが。慌ててナースコールで看護師を呼んでパウチを交換して

        貰う。まだ一人では交換ができない。

2019/05/15 勤務先の上司、顧客、同僚のお見舞いが許可される。

2019/05/29 状況改善によりイレウス管を抜出。入院以来初めての食事。

      → やっと食事がとれたが、重湯でがっかり。暖かさが胃に沁み

        た。
2019/05/31 退院。

      → 次男坊が嫁さんとワンコと一緒に来てくれた。自宅に着いて、

        ますはブラック珈琲を1口。長い1ケ月だったな。生きて帰っ

        てこれた事を実感。

 

でも、本当の闘いはまだまだ続く事になりました。続きは次回に。