ストーマと共に歩む日々

大腸癌でストーマ所有者となったビジネスマンの日記

夏休取得‐新潟ミニ旅行

 ブラックとは言わないまでも限りなくグレーな我が勤務先。とは言え1日だけは特別休暇で夏休が取れます。今の時代に夏休が1日なんて若いエンジニアがどんどん退職していくのが良く分かりますが、若いエンジニアは使い捨てで募集すれば集まるからと言う事なのでしょう(笑

 

 私自身は9月から始まる新しいプロジェクトへのアサインが決まり少し余裕があるのでワンコを連れて新潟へと1泊2日のミニ旅行に行ってきました。もう30年近く夏は新潟の柏崎市に海水浴を兼ねて行っていますが、今年は☂に祟られて初日(8月20日)は土砂降りの中をウロウロ。ワンコを海岸で遊ばせることもままならず残念な夏休となってしまいました。それでもワンコと一緒に温泉旅館に泊まって新潟ならではの海産物と美味しい新潟のお米を夕食で頂く事ができました。オストメイトになるまではしっかり大浴場で温泉に入っていたのですが、流石にストーマがある状態で大浴場に入ると他の宿泊客の迷惑にもなるので自主規制して、部屋に備え付けのユニットバスでシャワーを浴びてお茶を濁すことに(笑 オストメイトになるとパウチからの漏れを心配して、交換セットや防水シーツを持参したりとどうしても荷物が多くなってしまいます。幸い今回はパウチからの漏れは無くてホッとしました。

 

 翌日は晴れて夏の暑さが戻りましたが、帰りの渋滞を考慮して早めに宿を出て、寄りたかった「道の駅・栃尾」へ。名物の「油揚げ」を購入して帰路に。昨年の秋に10年以上乗り続けたVOXYを廃車して、新たに軽自動車(HONDA N-BOX)を購入したので、軽自動車で大丈夫かなと思いましたが、何とか普通車に遠慮しつつ走行車線を80㌔強でクルーズ。往復で580㌔弱で燃費は22.6㌔/㍑と好成績でした。

 

 来年の夏も行きたいけど、ワンコも13歳だし大腸癌の再発や転移の心配もあるので今年が最後になりそうです。それでもワンコとの思い出作りが出来たかな。



 




 

食道がん

 一ヶ月振りのblog更新となりました。お盆のお休みが始まり自宅のある東京郊外も車の通行量が減り静かなお休み期間を迎えています。ただ、我が勤務先はお盆休みは無くてカレンダ通りの出勤です。とは言え新型コロナの感染拡大で基本は在宅でのテレワークの日々が続いています。私もオフィスへの出勤は週一度程度に抑えて感染しない様にしています。

 

 私の「大腸がん」は相変わらず経過観察の日々が続いていますが、何と30年以上も付き合いのある知人から突然LINEで連絡が来ました。「食道がん」に掛かりステージⅢだと。手術を受ければ声帯を含めて切除となるので抗がん剤放射線で5月から治療をしているとの事。まさかの事に大ショックで…。幸いにも治療で「がん」は小さくなりCTと内視鏡では確認できないくらいに消えたとの事。近くの「がん専門病院」でセカンドオピニオンを受けるとの事ですが、50歳半ばでお子さんは大学生でご両親を「がん」で亡くされており体質を受け継いだと元気なく笑っていました。どうも「逆流性食道炎」らしいと本人から聞いてはいましたが、まさか「食道がん」とは。

 

「がん」はそれほど生易しい疾患ではなく身体の中の何処かに潜んで反転攻勢の機会を狙っているはず。その点では私の「大腸がん」も一緒です。国民の二人に一人が「がん」に罹る時代。早期発見がと標準治療が最良の「がん」を治療する道です。是非、身体の変調を感じたら早めに病院で診察や検査を受けて下さい。

 

お盆休み。安全に過ごしましょう。私もお盆後になりますがワンコの「レモンさん」と嫁さんを連れて短い旅行に行こうかなと思っています。良きお休みを!

 

 

外出時に持ち歩いているポーチの中身

 急に暑くなってきました。天気予報を見ても☀マークが並んでいてとても梅雨の最中とは思えません。今年は空梅雨になるのかもですね。夏場の水不足が心配になりますが。暑くなるとストーマのパウチの粘着力が汗て弱くなります。冬場と比較して少し早めにパウチを交換すると良いのですが、コスト的に厳しいのでそう簡単には交換時期を変えるのは難しいのが現実化もです。勤務中に漏れてしまう事もあるので外出時にはかなり気を使います。

 

 前々回のの記事で「災害発生時に備えて」と題して地震や洪水など大きな災害発生時に持ち出す「ストーマ装具一式」について触れましたが、今回は私が日常生活の中で外出時に持ち歩ている「ストーマ装具」を紹介したいと思います。かく言う私も一介のビジネスマンで在宅でのテレワークが多くなったとは言え、週に2回から3回は勤務先や顧客のオフィスに出勤をしています。以前は通勤途中やオフィスでの仕事中に「パウチ」の面板から排泄物が漏れ出してYシャツやスーツのズボンを汚した事もあって、今は外出時には必ず「ストーマ装具一式」を入れたポーチを持ち歩いています。

 

ポーチの中身は写真の左から

・パウチ(イーキンドット イレオコンベックス 27.5ミリ)2枚

・剥離剤(3M キャビロン)1本

・皮膚洗浄清拭剤(BeatelF スプレー)1本

・ウエットティッシュ(ノンアルコール)1袋

・皮膚被膜剤(3M キャビロンスプレー)1本

・皮膚保護リング(コロプラスト プロテクティブシール)2枚

・消臭潤滑剤(ミラグリーンデオドラント)1本

・皮膚抗炎症剤(リンデロンVローション 医薬品)1本

・皮膚保護剤パウダー(アダプト ストーマパウダー)1本

・面板固定用テープ(ホリスター アダプト保護シール)2枚

・面板固定用テープ(アルケア デルマポア3号 2.5センチ幅)10センチ

・面板固定用テープ(ニトムズ 優肌パーミロール 5センチ幅)10センチ

・ポケットティッシュ 2袋

・消臭ゴミ袋 2枚

・ハサミ 1本

 ※ポーチはファッションセンター「しまむら」で購入した物です。

 このポーチを「ノースフェース 3ウェイデイパック」に入れて持ち歩いています。ここ3年半は通勤時や仕事中に漏れた事はありませんが、いざという場合には駅や施設の多機能トイレやオフィスのトイレでパウチ交換をする際に必要となるものばかりです。あくまでも私個人が選択した物ですので、実際には個人ごとに違うと思いますので、ご留意ください。

 

 

術後4年目の最初の検査を受けてきました。

 気負って10年ぶりにblogを始めたものの、6月に入ってまた1段と仕事が忙しくなり週1度ブログの更新もままならない状況になっています。東京オリパラが終わり我が業界も暇になるだろうと思っていましたが、世の中は【DX】なる2文字が溢れ始めて我が家の愛犬「レモンさん」の手を借りたいくらいの状況です。今日も金曜日にこなしきれなかった仕事を持ち帰って午後から自宅に籠って作業をしますが、まずは1月振りにblogの更新します

 

 今週は週の半ばに4年前の大腸癌の切除手術とその後の抗がん剤による補助化学治療でお世話になった地元の公立総合病院で半年毎のCT検査と血液検査を受けてきました。

検査の結果、CT画像には異常な所見は見つかりませんでした。同時に血液検査での腫瘍マーカーの値は

CEA:7.0

・CA19‐9:12.0

とほぼ正常値に収まってました。CEAは5.0以下が標準値なのですが私の場合は何故か高めに出てしまう傾向があるみたいです。取り敢えず今回の検査は無罪放免となりました。念の為に気管支喘息で通っている国立病院の呼吸器内科の主治医にもCT画像をチェックして貰いましたが、肺には異常は見られないとの事でした。

 

 癌は術後5年が経過してようやく完治=寛解と言われます。私の場合もリンパ節に転移していたので手術時にかなり広範囲にリンパ腺やリンパ節を取って貰いました。その後の補助化学治療で身体の中に散らばった可能性のある癌細胞を叩いて貰いましたが、ミクロの世界の事なので何処かに転移して増殖している可能性が高いので5年を過ぎるまではまだまだ安心できません。こればかりは神仏のみぞ知る世界です。どんなにあがいても「俎の上の鯉」状態は変わりません。まぁ5年を過ぎても再発や転移が見つかる場合も多いですからね。

 

次回はいつ更新できるやら。

 

 

災害発生時に備えて

 早いもので5月も半ばを過ぎて若葉が目に優しい季節になってきました。私が住む東京と埼玉の都県境付近は、住宅地としての開発が進みましたが、まだ武蔵野の面影を残す雑木林が多く残っています。冬の間は葉を落として茶色の幹や枝を見せていましたが、この季節すっかり緑の衣装を身にまとっています。暫くすると梅雨に入り雲りや雨の日が続く様になるのでしょうね。一年で一番、私の苦手な季節がやってきます。

 

 最近、全国的に地震の発生回数が増えている様に感じていて、首都東京直下を震源とする大地震の発生が近いのかなと思い始めています。大きな地震や洪水などの災害が起こったらどうしようかと。我が家の場合は、地元自治体により指定避難場所になっている近くの公立高校への避難を想定していますが、愛犬の「レモン」と一緒では避難所に入れない可能性が高いです。自宅近くのレンタルコンテナにテントやランタン、シュラフ等のキャンプ用品一式と2週間分の非常食料や飲料水を収納して、最悪時は高校の校庭でのテント生活もやむ無しかなと。そうそう。今年3月16日に「電力逼迫警報」が発令された事もあり、スマホ充電用にソーラーパネル付きの「モバイルバッテリー」も購入しました。

 

 しかし、健常者ではない「オストメイト」の身体ゆえ、災害時に「ストーマ装具」をどう確保するのかは大きな課題です。生命の次に大切なのが「ストーマ装具」なのです。残念ながら地元自治体は「ストーマ装具」の備蓄はしてくれていません。また、ストーマ用品の業者さんで作られている「ストーマ用品セーフティーネット連絡会」から一時的に「ストーマ装具」の無償提供を受けられる可能性もありますが、必ずしも自分自身のストーマサイズに合った「ストーマ装具」が提供されるとは限りません。やはり「オストメイト」自身で用意しておく必要があります。

 

 私の場合は、以下の「ストーマ装具」を常に非常持出袋2つに入れて何時でも持ち出せる様にしています。本当は分散して親戚宅にでも置かせて貰えれば良いのですが……。

  「パウチ(常に使っているもの:2カ月分)」「剥離剤」「皮膚洗浄清拭剤」

  「皮膚被膜剤」「消臭潤滑剤」「皮膚保護リング」「面板固定用テープ」

  「皮膚抗炎症薬」「ティッシュ」「トイレットペーパー」「ウエットティッシュ

  「消臭ゴミ袋」「ハサミ」「固定用ベルト」等々

 

 過去に通勤時に「パウチ」から漏れが発生して悲惨な状況になった事があるので、出勤や外出時には数量は少ないですが大きめのポーチに入れて持ち歩いています……最近は漏れる事はないですが。いざという場合は駅や公衆トイレでパウチの交換をしなければなりませんので。

 

 災害は障碍者オストメイト)にも深刻な状況をもたらしますので、自分自身でしっかり準備をしておく必要はあると思います。参考になればですが。

 

愛犬「レモン」との日々

 雲り空の日曜日。雨は落ちていないものの走り梅雨らしい空模様になっています。日曜日の朝はストーマのパウチ交換からのスタート。自宅リビングで粛々とパウチを交換する私の姿を見守る我が家の愛犬・・・ホワイトレモンのビーグル犬の「レモン」12歳ののメス。流石にパウチの交換の時だけは悪戯はしないでくれています。今日はそんな「彼女」について書いてみようかと。

 

 「彼女」が我が家にやってきたのは2010年の秋。同居していた母が亡くなり、火の消えた様な我が家に生まれて3ヶ月で来てくれたワンコ。私が子供の頃に柴犬の雑種を飼って以来のワンコで直ぐに我が家のアイドルに。リビングにある小さなソファが「彼女」のお気に入り、自家用車の助手席も「彼女」の定位置。買い物や旅行に行く時も何処に行くのも常に一緒に生活をしてきました。

 何せ食いしん坊でお散歩に行っては道に落ちている割り箸や小石まで食べるのでかかりつけの動物病院の先生から「お散歩の時は口輪を」と言われる始末。そんな「彼女」も人間に例える約70歳のお婆ちゃん。歳を重ねて「彼女」の身体も満身創痍になってきました。関節炎に加えて昨年の春には胸に出来た悪性腫瘍の切除手術を受け再発や転移も無く無事に元気になったら今度は何と慢性腎臓病に。昨日、先月末に採血した血液検査の結果が出て「ステージⅡ」の状態との事。腎臓の正常機能の25%しか働いていない状態で、食餌療法と薬の投与がはじまりました。

 

 人間であれば人工透析や腎移植を考えるのでしょうが、もちろんワンコにはそんな治療はありません。現状を維持して悪化させない事を前提に何とか寿命を伸ばす事ができればと。毎年の夏、「彼女」を連れて新潟県の柏崎近辺に小旅行に行っています。今年の夏も既に宿は予約済。最後の旅行にならない様にしなければ。今もソファでスヤスヤと眠っている「彼女」。何とか二人六脚で頑張っていくしかないなと思う日曜日の午後。

 

検査通院

 今日は午前中に抗がん剤の影響で発症した糖尿と肝臓の検査通院でした。試験官に3本も採血されました。結果は前回3月の検査結果よりも多少良くなっていました。それでも標準値よりは高くて引き続き薬を飲み続けないと。多分、治る事は無くて最後は墓場まで引き摺って行くのでしょうね。来月には半年振りのCT検査が待っています。気管支喘息の持病がある為に、造影剤を入れる事が出来ないので不安はありますが…。

 

 先週の土曜日に交換したストーマのパウチ。今朝、通院前に中3日で交換しました。幸いにも漏れも、交換中に排泄物が噴き出す事も無くて無事に30分強で交換を終える事が出来ました。ストーマになって4年目になり手慣れたとは言え、朝の忙しい時間帯にパウチの交換で時間を取られるのは大変です。

 

 それでも新型コロナと働き方改革で勤務先のオフィスへの出勤は週2回~3回となり会議は全てWebでの会議と様変わりしています。外資系企業に勤務する知人はオフィスに出勤するのは半年に1度だと嘆いていました。東京もGWが明けて新規感染者が増え始めています。第7波に拡大しなけれ良いのですが。かくいう私も今週の月曜日に3回目のワクチン接種を受けてきました。1回目と2回目と同じくファイザーの接種で、接種を受けた左腕の痛さは残っていますが、発熱などの副反応は起きませんでした。人類にとって新柄コロナは宿痾となるのかもです。