ストーマと共に歩む日々

大腸癌でストーマ所有者となったビジネスマンの日記

災害発生時に備えて

 早いもので5月も半ばを過ぎて若葉が目に優しい季節になってきました。私が住む東京と埼玉の都県境付近は、住宅地としての開発が進みましたが、まだ武蔵野の面影を残す雑木林が多く残っています。冬の間は葉を落として茶色の幹や枝を見せていましたが、この季節すっかり緑の衣装を身にまとっています。暫くすると梅雨に入り雲りや雨の日が続く様になるのでしょうね。一年で一番、私の苦手な季節がやってきます。

 

 最近、全国的に地震の発生回数が増えている様に感じていて、首都東京直下を震源とする大地震の発生が近いのかなと思い始めています。大きな地震や洪水などの災害が起こったらどうしようかと。我が家の場合は、地元自治体により指定避難場所になっている近くの公立高校への避難を想定していますが、愛犬の「レモン」と一緒では避難所に入れない可能性が高いです。自宅近くのレンタルコンテナにテントやランタン、シュラフ等のキャンプ用品一式と2週間分の非常食料や飲料水を収納して、最悪時は高校の校庭でのテント生活もやむ無しかなと。そうそう。今年3月16日に「電力逼迫警報」が発令された事もあり、スマホ充電用にソーラーパネル付きの「モバイルバッテリー」も購入しました。

 

 しかし、健常者ではない「オストメイト」の身体ゆえ、災害時に「ストーマ装具」をどう確保するのかは大きな課題です。生命の次に大切なのが「ストーマ装具」なのです。残念ながら地元自治体は「ストーマ装具」の備蓄はしてくれていません。また、ストーマ用品の業者さんで作られている「ストーマ用品セーフティーネット連絡会」から一時的に「ストーマ装具」の無償提供を受けられる可能性もありますが、必ずしも自分自身のストーマサイズに合った「ストーマ装具」が提供されるとは限りません。やはり「オストメイト」自身で用意しておく必要があります。

 

 私の場合は、以下の「ストーマ装具」を常に非常持出袋2つに入れて何時でも持ち出せる様にしています。本当は分散して親戚宅にでも置かせて貰えれば良いのですが……。

  「パウチ(常に使っているもの:2カ月分)」「剥離剤」「皮膚洗浄清拭剤」

  「皮膚被膜剤」「消臭潤滑剤」「皮膚保護リング」「面板固定用テープ」

  「皮膚抗炎症薬」「ティッシュ」「トイレットペーパー」「ウエットティッシュ

  「消臭ゴミ袋」「ハサミ」「固定用ベルト」等々

 

 過去に通勤時に「パウチ」から漏れが発生して悲惨な状況になった事があるので、出勤や外出時には数量は少ないですが大きめのポーチに入れて持ち歩いています……最近は漏れる事はないですが。いざという場合は駅や公衆トイレでパウチの交換をしなければなりませんので。

 

 災害は障碍者オストメイト)にも深刻な状況をもたらしますので、自分自身でしっかり準備をしておく必要はあると思います。参考になればですが。