ストーマと共に歩む日々

大腸癌でストーマ所有者となったビジネスマンの日記

二品系のパウチにトライしてみました【最終評価】

 GWも最後の日曜日を迎えました。今朝の東京郊外は晴れたり曇ったりを繰り返していて不安定な空模様になっています。夜には☂が降り出しそうでいよいよ大嫌いな梅雨の季節が近づいてきそうです。

 

 昨日の土曜日の朝。水曜日に交換した試供品の二品系(ツーピース)のパウチを交換しました。今回は「3.コロプラスト・センシュラミオ2プレートライト(フランジ)+センシュラミオ2イレオ(パウチ)」を試してみました。結論から言うと結果は良好で、二品系(ツーピース)で使用を続ける製品が見つかりました。

 

【使用状況】

 ・コンベックスの凸面の深さが6ミリで、スマート孔に排出物が溜まりやすい

  (パンケーキ状態)状況は、「アルケア・セルケア2 FC(フランジ)」と同

  じだった。

 ・フランジ(面板)とパウチの接合部分はロック式なので、粘着式やはめ込み

  式に比べると漏れる事が無く安心できる。

 ・排泄物を溜めるパウチが大きく、就寝時にパウチが排泄物やガスで膨らんで

  も安心して朝まで眠れる。夜中に何回もトイレ行く事が無くて助かりました

 ・交換時に確認したところ、フランジの変色は無く、予想通りに中2日よりも長

  く使用できそうで、私の皮膚と相性は性は悪くないです。

 ・フランジ(面板)は固くなく、現在使用している「一品系(ワンピース)」

  の「イーキンドット・イレオコンベックス」と同じ位の柔らかさがあり、前

  傾姿勢や身体を捻っても剥がれる事はありませんでした。

 

【結論】

 ・フランジ(面板)は柔らかくて、私の場合は中2日以上使用できる。

 ・パウチが大きく排泄物を最大で500CC以上溜められる。

 ・ロック式でフランジ(面板)とパウチとの接合部が外れる心配が無い。

 ・フランジ(面板)の接着剤で痛みや痒みは無く、私の皮膚との相性は良い。

 

 今回の試供品はもう一つのセット「2.コロプラスト・センシュラミオ2フレックスプレートライト(フランジ)+センシュラミオ2フレックスイレオ(パウチ)」が残っているのですが、今回装着した「3.コロプラスト・センシュラミオ2プレートライト(フランジ)+センシュラミオ2イレオ(パウチ)」とは、フランジとパウチの接着方法が「ロック式」か「「接着式」かなので試着するのを回避しました。もちろん折角メーカーさんから提供頂いた試供品なので今後使っていく予定です。

 

 今回の比較で「二品系(ツーピース)」の装具でも使用可能な製品が見つかった事は大きな収穫でした。コストパフォーマンス的に見れば、どうしても「一品系(ワンピース)」の方が良いのですが、QOLを考えると「二品系(ツーピース)」も捨てがたく、大規模災害時の代替品として十分に使用可能でした。製造メーカーさんにはサンプル品の提供を頂き、本当にありがとうございました。

 

非日常から日常へ

 GWの長かったお休みも昨日までで今日(5月6日)から仕事再開。在宅でのテレワークになりますが、非日常から日常への回帰です。

 

 水曜日の朝に交換したストーマのパウチのサンプル品「「3.コロプラスト・センシュラミオ2プレートライト(フランジ)+センシュラミオ2イレオ(パウチ)」は、良くお腹にフィットしてくれています。ストーマ周辺の痛みや排泄物の漏れは発生してせずに中2日目を迎えました。ただ、ストーマ周辺の痒みが少しだけ発生していますが、我慢できない痒さでは無いので、このまま漏れが発生しなければ明日の朝には次のサンプル品の「2.コロプラスト・センシュラミオ2フレックスプレートライト(フランジ)+ センシュラミオ2フレックスイレオ(パウチ)」へとトライできそうです。

 

二品系のパウチにトライしてみました②

 GW後半の3連休2日目の水曜日。ストーマ生活も4年目に入りました。東京の郊外にある我が家上空は快晴の青い空が広がっています。湿度が低いので乾燥した爽やかな空気が流れています。自宅前のバス通りを通る自動車も少なくて静かな祝祭日です。

 

 今朝は日曜日に交換した試供品のパウチの交換日。初めての二品系(ツーピース)のパウチでしたのでフランジ(面版)からの漏れが起きるか気になっていましたが、どうにか中二日間漏れる事なく頑張ってくれました。アルケア社さんとパウチに感謝です(笑 

 

 今回使用したのは「1.アルケア・セルケア2 FC(フランジ)+ セルケア2:Dキャップ(パウチ)」の組み合わせ。

【使用状況】

 ・コンベックスの凸面の深さが4ミリなのですが、スマート孔に排出物が溜まっ

  てしまう(パンケーキ状態)になりやすい。

 ・フランジの接着剤が私の肌に合わずにかぶれやすい。

 ・フランジ(面板)とパウチの接合部分の密着度が低いのか、気が付くと接合

  部分が浮き気味になっていることが多かった。

 ・27.5ミリのストーマに対して28ミリのプレカットのパウチでも漏れる事はあ

  りませんでしたが、フランジ(面版)の接着面を見るとかなり変色していた

  ので、使用は中2日が限度かな。中2日以上使用するとフランジ(面板)から

  の漏れが発生しそうな気がする。

【結論】

 ・短期間の使用に耐えられるけど、私の場合、使用限界は中2日。

 ・フランジ(面板)が固くて装着感が強すぎる。

 

 水曜日の今日からトライを開始したのは、「3.コロプラスト・センシュラミオ2プレートライト(フランジ)+センシュラミオ2イレオ(パウチ)」の組み合わせ。不思議な事に「一品系(ワンピース)」との違和感は全く感じないです。貼った時の状況と感想は以下の通りです。

 

 1.フランジ(面板)が柔らかくてお腹へのフィット感は良いです。

 2.フランジ(面板)に厚さは二品系(ツーピース)なので、お腹ポッコリ感は

   仕方ないか。

 3.パウチ袋が大容量なので相当な量の排泄物が貯められるかな。ただどうやっ

   て服の下に装具を隠すかが問題かな。

 4.同じメーカーの「コロプラスト・ブラバプロテクティブシール」を使ってス

   トーマ周辺の窪みを修正しているので相性は良いのかも。

 5.前回と同様に潤滑消臭剤「ミラグリーンデオドラント」を使用。排泄物はし

   っかり下に溜まっている。パウチ袋に使用している素材が良いのかな。

 6、通常使用している保護用ベルト「アダプトオストミーベルト」の流用が可能

   でフランジ(面板)を固定できるのは助かる。

 

フランジの交換目安は1日~4日との事ですが、もう少し長い期間持ちそうな気がします。今週末の土曜日の朝に交換の予定ですが、漏れる事なく持って欲しいなぁ。

 

余談ですが、はるか昔に仕事で千代田区にあるコロプラスト社の日本法人に何回か訪問をした事があります。その頃はもちろんストーマにはなっていませんでした。まさか自分自身がストーマを持つ事になるとは想像もせず(笑 コロプラスト社の製品のお世話になるとは。当時、一緒に同行してくれた当時の同僚に話をしたら驚いていました。

 

これからもコロプラスト社を始めとして製品各社にはお世話になるのだろう。よろしくお願い致します。

手術から丸3年を迎えた

 今日は5月2日(月)。私の大腸癌手術から丸3年。ステージⅢの直腸と横行結腸の癌を再発/転移をする事無く、無事に丸3年を迎える事が出来て良かったです。ストーマ持ちにはなりましたが、それでもまだ生命が続けられた事に感謝です。何とか3年生存をする事が出来て寛解と言われる術後5年まであと2年。何とか生き延びる事を目指してがんばろうと。愛犬の「れもんさん」も12歳の高齢犬ですので、お互いに長生き競争を続けていければなぁ。

 

 3年前に突然、進行癌の告知を受けた時はショックで目の前が真っ暗になりました。若い頃に柳田邦男氏の「がん回廊の朝」を始めとする一連の癌や医学関連のノンフィクションを読み漁り、癌に対する知識はもっていましたが、まさか自分自身の身体が癌に侵されるとは思いませんでした。勿論、術式や医学、遺伝子研究の進歩により分子標的薬等の新しい抗がん剤による治療も進んでいる事は理解をしていましたが、まさに青天霹靂。癌の告知を受けて自分自身のすぐ脇に大きな深く黒い穴が開いていて何度も引き込まれそうになりました。

 

それを助けてくれたのがTwitterのfollowerの方々のTweetと様々な本でした。告知を受けた日に読み始めていた「シッダールタ・ムカジー:がん 4000年の歴史」には凄く影響を貰いました。同時にこの国での現代宗教学の先鞭者である「岸本英雄:死を見つめる心」やアメリカの精神科医であった「エリザベス・キューブラ:死ぬ瞬間」などの本を読み漁りました。もちろん告知直後は思い悩む事も多く、睡眠薬を処方して飲まなければ眠れない日々もありましたが。今でも完全に告知前の精神状況に戻った訳ではなく、悩む事が様々な場面であります。死ぬまでは癌の再発/転移との闘いは続いていきますから。

 

さらに私自身がIT系の仕事を生業にしている事もあり、ネット上の先人の方々の闘病記のブログ、NGONPO団体や患者会のサイト、医療機関や研究会のサイトでの情報は正しい癌の治療(標準治療)や「ストーマ」との生活を送る上でのQOL等々参考になりました。

 

まだまだ私自身の癌との闘いは続きます。これからも乗り越えなければならない事は多いと思うけど、一つ一つ確実にのり超えて行ければなぁと思う日々。

二品系のパウチにトライしてみました①

 早いもので今日から皐月(5月)に入りました。GWのお休みも2日目になりましたが関東地方はなかなか天気が落ち着きません。今日も午後から☂になっています。我が家の愛犬の「レモンさん」は12歳の♀のビーグルで身体にかなりガタが来ています。3月末の血液検査と超音波検査で腎臓に異常がみつかり食餌療法に入りました。昨日は1ヶ月振りの検査でしたが、3月末よりは血液検査の数値は改善していて親(飼い主)としてはホッとしました。まだまだ気を抜けませんが地道に食餌療法を続けないと。

 

 今朝はストーマになってから初めて「二品系(ツーピース)」の装具を付けてみました。サンプルで頂いた3セットのうち「1.アルケア・セルケア2 FC(フランジ)+ セルケア2:Dキャップ(パウチ)」です。長い間使ってきた「一品系(ワンピース)」とはかなり違和感を感じます。貼った時の状況と感想は以下の通りです。

 

 1.フランジ(面板)が固い。身体をひねったり、寝返りを打つとフランジが邪魔に

   なりそう。仰向けでねるしかないか。

 2.フランジ(面板)に厚さがあるので、服の上からでもお腹がポッコリになってし  

   まう。見た目が悪くなるかな(笑

 3.排泄物がたまってくると自重でパウチが下へと引っ張られる感じがする。別売の

   ベルトで固定すれば何とかなるか。

 4.ストーマの大きさ(約27.5ミリ)に対してフランジのストーマ孔はプレカット28

   ミリで取付時点ではフィットしていて縁の部分はストーマに干渉はしていない。

   隙間からフランジ(面板)への排泄物の潜り込みによる漏れは大丈夫かも。「一

   品系(ワンピース)」の使用時と同様に「コロプラスト・ブラバプロテクティブ

   シール」を加工してストーマ周囲の陥没部分に貼って漏れは防いでますが。

 5.パウチの内部には潤滑消臭剤(ミラグリーンデオドラント)を入れたが、排泄物

   がストーマ孔の周辺にへばりついてしまい下への落ちが悪いかも。

 6、フランジ(面板)の固定用に周辺をに「アルケア・デルマポア」と「ニトリ

   ト・優肌パーミロール」を貼って固定して漏れた時のインナーや服、寝具への汚

   損を防止していますが。

 

手配をして貰った医療品販売会社の方の説明では、フランジの交換目安は2日~5日との事。通常使用している「一品系(ワンピース)」は3日~5日なので、中2日の水曜日の朝まで持ってくれると良いのですが…。フランジ(面板)の皮膚との接着面剤がどこまで持つか。就寝中に漏れなければ良いかな。

 

トラブルが発生しなければ、次回は今週水曜日(5月4日)の朝に次のサンプル品「2.コロプラスト・センシュラミオ2フレックスプレートライト(フランジ)+ センシュラミオ2フレックスイレオ(パウチ)」にトライしてみようかと思います。

 

GW中に二品系の装具を試してみます

 いよいよ今週末今日からGWに突入。今年のGWもカレンダー通りで、谷間の5月2日と6日は在宅でのテレワークで仕事の予定です。GW明けには新型コロナワクチンの3回目の接種が待っています。1回目と2回目の接種はファイザー製のワクチン接種でしたが今回はどうなるか。贅沢は言えませんがモデルナでなければ良いなぁと。

 

 先日、いつも利用している医療材料販売会社に依頼していた二品系(2ピース)のサンプル品が届きました。初めての二品系と言う事でフランジとパウチの組み合わせですが、仕事中に漏れると大変な事になるので、このGWで二品系のストーマ装具が上手くフィットするか試してみたいと思います。

 

1.アルケア・セルケア2 FC(フランジ)1,100円/枚

    + セルケア2:Dキャップ(パウチ)550円/枚

2.コロプラスト・センシュラミオ2フレックスプレートライト(フランジ)910

    円/枚 + センシュラミオ2フレックスイレオ(パウチ)610円/枚

3.コロプラスト・センシュラミオ2プレートライト(フランジ)910円/枚

    + センシュラミオ2イレオ(パウチ)610円/枚

 

フランジのストーマ孔は28ミリのプレカット。フランジ1枚とパウチ2枚で依頼をしました。通常使っている「イーキンドットコム・イレオコンベックス」は27.5ミリのプレカットを使っていますので0.5ミリの差があるのでその部分から漏れる可能性もあるなと思っています。通常であれば日曜日にパウチの交換なのですが、少し早めて4月30日(土)が5月1日(日)に「アルケア・セルケア2FC」の組み合わせから試してみたいと思います。上手くフィットしてくれれば良いのですが。

 

ですので、今年のGWは遠出もせずに、愛犬の「レモンさん」を自宅の周りでお散歩させてお茶を濁そうと思っています(笑 新型コロナの感染も続いてる中で対応に当たられている医療・介護等を始めとするエッセンシャルワーカの皆さんには感謝です。

 

 

フィットするパウチを探すのは大変

 2019年のストーマ(イレオストミー)造設以来、パウチは一品系(ワンピース)を利用してきました。回腸から直接排泄物を出す為に泥状態や水様状態の排泄物が溜まります。パウチの交換中にいきなり排泄物が噴き出す事もあって二品系(ツーピース)のパウチは利用してきませんでした。

 

前回の記事にも書きましたが、今使用している「イーキンドット・イレオコンベックス」に辿り着くまでは、5種類のパウチを試してみましたが、排泄物が面板の下に潜り込んで漏れたり、ストーマ周辺に炎症が起きたりと自分自身の皮膚と相性の良いパウチを探すのに手こずりました。以下は試してみたパウチの一覧です。1枚当りの単価と私の交換頻度を経験値から記載ました。

 

1.アルケア・TDフラットイレファイン:680円/枚(中1日)

2.コロプラスト・センシュラミオ1:610円/枚(中1日)

3.コロプラスト・センシュラミオ1ソフト:850円/枚(中2日)

4.ホリスター・やわぴた ウルトラクリア:980円/枚(中2日)

5.ホリスター・モデルマフレックスFW凸面ロックンロール:1,080円/枚(中2日)

6.イーキンドット・イレオコンベックス:950円/枚(中3日)

 

コストパフォーマンスだけ考えると1と2が選択肢となりますが、一度装着してからの

持ちを考えると安かろうでも漏れては消費枚数が増える事になります。消耗品とは言え

やはり考えざろう得ません。現在使っている6の「イーキンドット・イレオコンベックス」は最大で中4日、最短でも中3日は持ってくれているので暫くは今のまま使用して行こうかなと考えています。今は毎週、水曜日と日曜日の朝に交換していますが、これからの季節は汗をかく事が多くなりますし交換のタイミングを変えないと駄目かなとも思っています。

 

後は、どちらかと言うと不器用なのでフリーサイズのパウチを購入してストーマの大きさ(円形27ミリ)に合わせてはさみでストーマ孔を作るのが苦手なので、ついついプレカットを使いがちな事と、ストーマ自体がお腹から数ミリ出ている程度なので「コンベックスタイプ(凸面)を利用した方が面板と十分にフィットします。またイレオストミーなのでパウチの排出口はキャップ式を選択しています。

 

ウクライナ情勢の緊迫化に伴い原油価格の高騰が続いているので、今後、ストーマのパウチの値上げや製品の廃番もあるかなと思います。今、使用している「イーキンドット・イレオコンベックス」も廃番の憂き目にあう可能性が否定できないので、代替になるパウチを探しておかないと駄目かなと思います。各メーカらからサンプルを貰ってGW中に試してみようかなと思います。