ストーマと共に歩む日々

大腸癌でストーマ所有者となったビジネスマンの日記

手術から丸3年を迎えた

 今日は5月2日(月)。私の大腸癌手術から丸3年。ステージⅢの直腸と横行結腸の癌を再発/転移をする事無く、無事に丸3年を迎える事が出来て良かったです。ストーマ持ちにはなりましたが、それでもまだ生命が続けられた事に感謝です。何とか3年生存をする事が出来て寛解と言われる術後5年まであと2年。何とか生き延びる事を目指してがんばろうと。愛犬の「れもんさん」も12歳の高齢犬ですので、お互いに長生き競争を続けていければなぁ。

 

 3年前に突然、進行癌の告知を受けた時はショックで目の前が真っ暗になりました。若い頃に柳田邦男氏の「がん回廊の朝」を始めとする一連の癌や医学関連のノンフィクションを読み漁り、癌に対する知識はもっていましたが、まさか自分自身の身体が癌に侵されるとは思いませんでした。勿論、術式や医学、遺伝子研究の進歩により分子標的薬等の新しい抗がん剤による治療も進んでいる事は理解をしていましたが、まさに青天霹靂。癌の告知を受けて自分自身のすぐ脇に大きな深く黒い穴が開いていて何度も引き込まれそうになりました。

 

それを助けてくれたのがTwitterのfollowerの方々のTweetと様々な本でした。告知を受けた日に読み始めていた「シッダールタ・ムカジー:がん 4000年の歴史」には凄く影響を貰いました。同時にこの国での現代宗教学の先鞭者である「岸本英雄:死を見つめる心」やアメリカの精神科医であった「エリザベス・キューブラ:死ぬ瞬間」などの本を読み漁りました。もちろん告知直後は思い悩む事も多く、睡眠薬を処方して飲まなければ眠れない日々もありましたが。今でも完全に告知前の精神状況に戻った訳ではなく、悩む事が様々な場面であります。死ぬまでは癌の再発/転移との闘いは続いていきますから。

 

さらに私自身がIT系の仕事を生業にしている事もあり、ネット上の先人の方々の闘病記のブログ、NGONPO団体や患者会のサイト、医療機関や研究会のサイトでの情報は正しい癌の治療(標準治療)や「ストーマ」との生活を送る上でのQOL等々参考になりました。

 

まだまだ私自身の癌との闘いは続きます。これからも乗り越えなければならない事は多いと思うけど、一つ一つ確実にのり超えて行ければなぁと思う日々。